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AI活用で歩行状態の変化をモニタリング

転倒予防に歩行器を利用

「それでは、いつものようにまっすぐ歩いてください」。ヤマシタ富山営業所の福祉用具専門相談員・山下悠太さんの声かけで、坂井さんは使い慣れた歩行器を使い自宅廊下を歩き出した。スマホでその様子を撮影する山下さん。玄関から廊下の突き当りまで歩いたところで「OKです!ありがとうございました」とお礼をいった。ヤマシタが導入する「CareWiz(ケアウィズ)トルト」(以下、トルト)で歩行解析を行う様子だ。5mの歩行動画を撮影すると、2分ほどでAIが解析結果をフィードバックしてくれる。同社の福祉用具サービスを利用する坂井さんも2年前から半年に一回、この歩行解析を受けている。
坂井さんは80歳まで仕事一筋で全国を飛び回っていた。今年90歳を迎える現在も元気に過ごしている。骨折が原因で入院したが、リハビリに励み、再び歩けるまでに回復した。退院後は転倒予防のため、ヤマシタから屋内用、屋外用の歩行器2台を同社からレンタルしている。
転倒予防に歩行器を利用

5メートル歩行をスマホで撮影する

情報収集やモチベーションアップにも

解析結果を待ちながら山下さんが調子を伺う。「昨日は、ぶりのお刺身と豆腐なんかを買いにスーパーに歩いて行ったよ」と坂井さん。歩行器を使って、近くの日帰り温泉に行くこともあるそうだ。「少し歩きすぎたせいか、体が痛くてね。今は湿布を9枚も貼っている」と笑う。
そんな話をしているうちに分析結果が出てきた。「前回より歩く速さが1秒遅くなって、ふらつきが1点減ってしまいましたが、足が痛かったのが影響したのかもしれません。左右差(接地時間の差)は相変わらずとてもいいですね」と山下さんが丁寧に説明する。坂井さんは熱心に聞き入りながら、「やっぱりふらつきの点数は、痛みがあるかないかで違う気がするね」と納得の様子だ。
同席していた坂井さんの担当ケアマネジャー・牧めぐ美さん(蜷川地域包括支援センター)がこれまでの結果を見返しながら「2年前から、ずっと12~14点を維持していますね!」と坂井さんへ話しかけると、山下さんが「これは皆が当たり前にできることではないんです。坂井さんが歩行器を使って毎日歩いたりしているからこそだと思います」と説明した。
トルトは、その人にあったおすすめの運動も提案してくれる。山下さんが、運動の仕方を説明すると、坂井さんは日課にしているオリジナルの運動を披露してくれた。歩行器を支えにひざ下を動かす運動だ。生活の様子や普段行っている運動などの情報を引き出すきっかけにもAIを活用している。
ケアマネの牧さんは、「デイサービスやデイケアを利用していると、事業所から状態について色々な報告を受けられますが、坂井さんの利用サービスは福祉用具貸与のみです。どうやって情報を集めようかと考えていた時に、山下さんからトルト導入の話を聞いたんです。すぐに坂井さんの歩行状態を分析してもらうことにしました」と振り返る。AIを活用した歩行状態やその変化のフィードバックは、ケアマネにとっても貴重な情報であるようだ。
健康体操教室などの地域高齢者の集まりからも歩行分析の依頼を受けることも多いと山下さん。昨年は、山下さんが担当しただけでも年10回以上実施した。坂井さんの奥さんが通う地域の集まりでも今度、山下さんが歩行分析を行う予定だ。それを聞いた坂井さんは「お母さんには負けん!」と笑顔で意気込みをみせてくれた。
情報収集やモチベーションアップにも

分析結果やおすすめの運動はその場でプリントアウトして説明する

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