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「チャットGPT」で選定の妥当性を検証

和歌山県にあるヤマシタ田辺営業所の吉村忠寿さんは、福祉用具専門相談員歴21年のベテラン。利用者との距離の近さや地域とのつながりを大切にしながら、福祉用具専門相談員として、日々職能を発揮している。

ヤマシタ 吉村さん
ヤマシタ 吉村 忠寿さん

そんな吉村さんが研究大会で発表するテーマが「AI技術の活用による福祉用具選定の妥当性」。対話型AIを用いて、福祉用具選定の妥当性を検証するとともに、AI技術の導入によって、専門相談員の業務のあり方が、今後どのように変化するのか、その未来を予測するという内容だ。
研究では、対話型AI「チャットGPT」に、利用者のダミーデータを入力して、車いすの選定が行えるかどうかを検証。その結果、AIが車いすを提案するだけでなく、褥瘡リスクを勘案して、「柔らかいクッションを使用することが望ましい」との内容までを提案することを目の当たりにし、AI活用の可能性を実感したという。
また研究では、福祉用具専門相談員の選定とAIによる選定との違いについても検証。パーキンソン病患者で、歩行支援用具を必要とするケースを比較した。
結果は、専門相談員がシルバーカータイプと馬蹄型タイプの歩行車を選定提案したのに対し、AIはシルバーカータイプの歩行車を提案。さらに、その妥当性を検証するために、歩行解析AI「ケアウィズトルト」を用いて歩行状態を点数化したところ、いずれの用具
を利用した場合でも高得点を記録し、人間とAIの提案力に遜色がないことが確認できたという。
ただ、AIは提案の中で歩行支援用具だけでなく、車いすの利用までを提案してきた。これに対し吉村さんは「車いすの利用は、できる限り自立した生活を送りたいという利用者の気持ちを理解した提案にはなっていない」と、人間とAIで選定に対する視点の違いがあることを強調する。
こうした結果から、「AIによる福祉用具の選定は、一定の妥当性はあるものの、利用者の意思や状況に合わせた選定については人間の方が優れている」と吉村さん。「補完関係を構築した上で、AIを上手く活用していく視点が重要だと、研究大会ではお伝えしたい」と意気込みを語ってくれた。

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