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呼吸を助ける体位とクッション活用

息苦しさは姿勢と支え方で軽減できる場合が多いです。上半身を適度に起こし、胸郭が広がる余白を作り、頸・肩のこわばりを抜きます。ここでは角度設定と観察のコツ、夜間の体位変換、クッションの活用までを整理します。

姿勢づくりの基本を知る

呼吸の通り道を広げるには、腹部を圧迫しない・肋骨の上下動を邪魔しない・頸肩を固めないの三点が重要です。ベッドでも椅子でも、面で支えつつ微調整できるクッションが役立ちます。

上半身挙上と胸郭の動き

上半身は15〜45度の範囲で試し、楽に話せる・呼吸が浅くならない角度を探ります。ベッドでは背上げ+膝軽度屈曲で腹部の突っ張りを減らし、胸郭の上下動を妨げないよう脇〜胸の側面にふんわりと支えを入れます。椅子では骨盤を立て、前方に低めのテーブルやクッションを置き、前傾で前腕を預けると胸が開きやすいです。腕の重さを預けられると、肩すくみが抜けて吸気が楽になるでしょう。

頸部・肩周りの負担軽減

頸は軽い上向き〜正中を保ち、あごの引き過ぎ・上げ過ぎを避けます。枕は高すぎると気道が狭く、低すぎると首回りが緊張します。肩の後ろ(肩甲骨下角周辺)に薄い支えを差し込むと胸が開き、肩の力みが抜けます。前腕下にクッションを置き、手のひらを楽に置ける高さへ合わせると呼吸のリズムが整いやすいでしょう。

角度設定と観察ポイント

角度は固定せず、“心地よさ”の幅の中で行き来できるようにします。観察は数値よりも、会話や表情、動きやすさを手掛かりにすると実用的です。

傾斜の目安と違和感のサイン

15〜20度:うとうとしたい時の微挙上。口の乾きや首の詰まりが出たら再調整します。
30〜35度:テレビ視聴や会話に向く安定角。胸郭が上下に動く余裕を保ちつつ、腹部の圧を軽減できます。
40〜45度:息苦しさを感じやすい時の一時的な設定。肩の力み・首の反り・腰の張りが出やすいので、前腕と肩甲帯を面で支持します。
違和感のサインは、眉間のしわ・肩すくみ・浅速呼吸・唇の乾き・体をよじる動きなど。無理をせず角度や支点を変え、5〜10分で再評価しましょう。

夜間の体位変換

夜は仰向け固定を避け、半側臥位(30度)を織り交ぜます。背中に三日月型クッションを当て、前方に抱えられる支えを置くと、胸の前後左右に空間ができて呼吸が楽です。2〜3時間おきの小さな調整(傾斜を5度下げる/腕の位置を変える/膝下を少し上げる)だけでも、こわばりとだるさを減らせるでしょう。踵・肘など骨ばった部位は薄手の当て物で圧分散します。

ヤマシタすぐきた掲載商品

胸郭の動きを邪魔せず、面で支える・角度を作る・腕の重さを預けるに適したアイテムの一例です。

 

商品名 主な特長 サイズ 1割負担時のレンタル価格
アルファプラウェルピーHC ピロー 頸の角度微調整・前腕支持・膝下挙上など用途が広いスティック型 幅30×80cm 144円/月
アルファプラウェルピーHC ブーメラン大 半側臥位の背当て・抱き支えに好適、胸郭側面の余白を作りやすい形状 幅50×90cm 164円/月

まとめ

呼吸を助ける体位は、適度な上半身挙上・胸郭の余白・頸肩の脱力がそろえば安定します。角度は15〜45度の範囲で探り、違和感のサインが出たら早めに微調整。夜間は半側臥位や抱き支えを織り交ぜ、圧の集中を避けましょう。無理のない姿勢づくりを習慣化し、日々の呼吸のしやすさを整えましょう。


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