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入浴介助を支える介護用品
入浴は心身を清潔に保つだけでなく、リラックスや血行促進の効果もあります。しかし介助が必要な場合、安全確保と介助者の負担軽減が大きな課題となります。
本記事では、入浴時のリスクや用具の選び方、ヤマシタすぐきた掲載の入浴用品、そして運用のポイントを解説します。
入浴リスクの整理
入浴には健康面のメリットがありますが、高齢者や介助が必要な方にとっては転倒や体調変化などのリスクも伴います。
転倒・のぼせ・冷え
浴室の床は濡れて滑りやすく、転倒の危険があります。また、長時間の入浴によるのぼせや、浴室・脱衣所の温度差による冷えにも注意が必要です。
動線と段差
脱衣所から浴槽までの動線に段差があると移動が難しくなります。浴槽の縁をまたぐ動作も転倒や腰への負担の原因となるでしょう。
入浴補助用具の選び方
適切な介護用品を選ぶことで、入浴時の安全性と快適さが大きく向上します。
用具のサイズ・防滑
シャワーベンチや浴槽手すりは、利用者の身長や浴室環境に合わせた高さを選びましょう。設置幅も浴室のスペースに合わせて確認が必要です。防滑加工やしっかりした脚部構造は安全性を高めます。
介助者の腰負担軽減
介助者が無理な姿勢で作業すると腰を痛める恐れがあります。高さ調整機能や軽量設計の用具を活用することで、負担を軽減できます。
ヤマシタすぐきた掲載の用具
入浴補助用具は購入のみ対象です。介護保険を利用して購入できる入浴補助用具を紹介します。
商品名 | 主な特長 | サイズ | 1割負担時の販売価格 |
---|---|---|---|
折りたたみシャワーベンチ FS | 座面後方の持ち手を上に引き上げるだけの簡単操作でコンパクトに折りたたみ | 幅51×長さ40~48×高さ67~77cm | 3,850円 |
高さ調節付浴槽手すり UST-200N | 工具不要で簡単にグリップの高さや幅の調整ができる | 幅18×長さ36~43×高さ42cm | 4,070円 |
浴槽台[ユクリアAir] 軽量レギュラー | 片手でも重く感じにくい、業界最軽量クラスの1.8kg | 幅37.5×奥行30×高さ18~26cm | 2,508円 |
運用のポイント
用具を正しく使い入浴を安全に続けるためには、日々の工夫が大切です。
湯温・室温・タオル準備
湯温は40℃前後が目安で、室温との温度差を小さくすると血圧の変動を抑えられます。入浴前にタオルや着替えを用意しておきましょう。
片付け・乾燥・点検
使用後は用具を洗い、乾燥させることでカビや劣化を防ぎます。定期的に固定部分や滑り止めの状態を点検しましょう。
まとめ
入浴介助では、利用者の安全と介助者の負担軽減の両立が重要です。適切な福祉用具を選び、正しい使い方と環境整備を行うことで、安心して入浴時間を楽しめるでしょう。