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車椅子のメンテナンス方法を徹底解説

車椅子のメンテナンス方法を徹底解説のイメージ

車椅子メンテナンスが必要な理由

車椅子は利用者の身体を長時間支えるだけでなく、毎日の移動を支援する小さな乗り物です。段差の衝撃や雨水にさらされるうえ、室内では汗や皮脂がクッションへ染み込みやすく、意外と過酷な環境に置かれています。フレームのわずかな歪みが姿勢の崩れや肩こりを招き、空気圧の低下は推進力を奪って介助者の負担を増やします。しかも異音やガタつきは重大な故障の前触れになりやすいもの。日頃から点検を習慣化すれば、事故リスクを減らし、結果的に修理費や買い替えコストも抑えられます。

メンテナンスの基本サイクル

点検サイクルは「日常」「月次」「半年」の三段構えが理想です。毎日のチェックでは工具を使わず感覚で異常を拾います。月に一度は座面を取り外してフレームやワイヤを掃除し、ネジを増し締めしましょう。半年ごとに行う定期点検では、タイヤ摩耗の計測やベアリングの分解洗浄を実施。電動モデルなら診断モードでバッテリー状態も確認すると安心です。記録を残しておくと部品交換のタイミングが一目で分かり、長期的な維持費を見積もりやすくなります。

日常点検チェックリスト

フレームとネジ

ハンドリムを握って左右に軽くひねり、きしみ音やたわみがないか確かめてください。ネジが緩んでいる箇所を見つけたら、ドライバーで軽く締め直す程度でも効果があります。

タイヤと空気圧

空気タイヤなら親指で強く押し込んで適正圧かを確認。ソリッドタイヤは側面に亀裂やフラットスポットがないかを目視します。空気が足りないまま走行するとチューブが痛みやすいので注意が必要です。

ブレーキ

駐車ブレーキをかけ、車椅子を前後へ押します。少しでも動くようならワイヤが伸びている可能性があります。調整ネジを回して遊びを減らすか、専門店へ相談しましょう。

クッションと座面

クッションを手で押し、反発が弱いと感じたら中材が劣化しているサインです。カバーが汗で湿っていたら外して洗濯し、内部は陰干しします。乾燥不足はカビや臭いの原因になりがちです。

電動バッテリー

残量表示を見て、普段より急激に減ると感じたらバッテリー劣化を疑います。端子に白い結晶が付着していないかもチェックしてください。端子清掃にはアルコール綿が便利です。

月次・定期メンテナンス手順

分解清掃

座面と背布を外し、中性洗剤で洗って陰干しします。フレームは濡れ雑巾で汚れを拭い、乾いた布で水分を取ると錆びにくくなります。

潤滑油塗布

車軸やキャスターフォークに自転車用の潤滑オイルを一滴塗布し、余分な油は必ず拭き取ります。油が垂れたままだと埃を呼び、逆効果になりがちです。

ボルト増し締め

トルクレンチでフレーム接合部やアームサポート、フットレスト固定ボルトを締め直します。力任せに締めるとネジ山を潰すことがあるため、規定トルクを守ることが大切です。

電動コントローラ診断

取扱説明書に従い診断モードを起動し、エラーコードを確認します。異常ランプが消えない場合は早めにメーカーや販売店へ連絡しましょう。

消耗部品の交換目安

タイヤとチューブ

溝が一ミリ以下になったり側面に亀裂が見え始めたりしたら交換時期です。

ブレーキワイヤ

レバーを最大まで引いても止まらない、ワイヤ外皮がほつれている場合は交換が必要です。

ベアリング

キャスターを回したときにザラつきがある、回転が途中で止まる場合は交換しましょう。

よくあるトラブル

タイヤのパンクや摩耗

空気が抜けたまま走行するとチューブが折れ、リム打ちパンクを起こしやすくなります。異物が刺さっている場合はタイヤごと交換した方が結局は安く済むケースが多いです。

ブレーキが効かない・引きずる

ワイヤ伸びとブレーキゴム摩耗が主な原因です。調整ネジで遊びを減らし、ゴムが半分以上擦り減っていたら早めに交換してください。

フットレストや肘掛け破損

樹脂パーツは経年劣化で亀裂が入ります。応急処置でテープを巻くより新品交換の方が安全性が高く、見た目も良好です。

フレームのガタつきやきしみ音

接合ボルトの緩みやアルミパイプの疲労割れが考えられます。音が続く場合は使用を中止し、専門業者に点検を依頼しましょう。

電動モデルが動かない・警告ランプ点灯

バッテリー過放電または制御基板のエラーが原因です。再起動で改善しなければサービスセンターへ連絡することをおすすめします。

長持ちさせる保管・使用ポイント

屋内の乾燥した場所に保管し、雨天走行後はフレームとタイヤを乾拭きして錆を防ぎます。車載や飛行機預け入れではフットレストやクッションを外し、衝撃を緩和しましょう。段差を越えるときは介助者が後ろから押し上げ、前輪を突っ込まないようにするだけでもフレーム歪みを防げます。

介護保険レンタルとメンテナンスのメリット

定期点検は追加料金なし

介護保険レンタルでは、半年ごとの定期点検がレンタル料金に含まれており、追加料金はかかりません。

消耗部品を無償交換

摩耗基準を超えたタイヤやブレーキゴム、バッテリーについては、故障や不具合が発生した際に修理または交換で対応します。重い・止まりにくいと感じたら、遠慮なく事業者へご連絡ください。

専門家へ依頼すべきタイミング

タイヤ側面の亀裂、ブレーキが利かない、フレームからの金属音、電動モデルの警告ランプ点灯などの異常が見られた場合は、分解せずに福祉用具専門相談員へ連絡しましょう。早期対応が、二次故障や高額修理の防止につながります。

まとめ

車椅子のメンテナンスは日常点検、月次点検、半年点検を組み合わせることで安全性とコストを両立できます。早めに異常を発見し、専門家へ相談する習慣を身に付ければ長く快適に使用できます。介護保険レンタルを利用すればメンテナンス費や修理費が抑えられ、消耗部品の交換も受けられます。安心して車椅子ライフを楽しんでください。

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