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ペースメーカーとは?役割・対象となる症状・生活で注意したいことを解説
ペースメーカーとは、脈が遅くなるタイプの不整脈などで、心臓のリズムを補助する医療機器です。植込み後は日常生活を続けられることも多い一方、磁気を発する機器や体調変化には注意が必要です。介護が必要な方では、ふらつきや息切れ、転倒リスクにも目を向け、生活環境を見直すことが大切でしょう。
ペースメーカーとは
ペースメーカーは、心臓が必要なタイミングで拍動できるよう、電気刺激で心臓のリズムを補助する医療機器です。
心臓のリズムを補助する機器
心臓は電気信号によって規則的に動いています。この電気信号がうまく伝わらず、脈が遅くなったり一時的に止まったりすると、全身に血液を送りにくくなることがあります。
ペースメーカーは、こうした状態に対して心臓の拍動を補助するために体内へ植え込まれる医療機器です。本体とリードと呼ばれる細い線で構成され、心臓の動きを確認しながら、必要に応じて電気刺激を送ります。
脈が遅くなる不整脈に使われることが多い
ペースメーカーは、主に脈が遅くなるタイプの不整脈で使われます。代表的なものに、洞不全症候群や房室ブロックなどがあります。
脈が遅くなると、めまい、ふらつき、息切れ、強い疲れやすさ、失神などが起こることがあります。症状の程度や検査結果をもとに、医師が治療の必要性を判断します。
心臓を治す機器ではなく補助する機器
ペースメーカーは、心臓の病気そのものを完全に治す機器ではありません。心臓のリズムを補い、症状や生活上の不安を軽減するために使われます。
そのため、植込み後も定期的な確認や通院は必要です。体調の変化がある場合は、自己判断せず主治医に相談しましょう。
ペースメーカーが必要になる主な症状
ペースメーカーは、脈の遅さやリズムの乱れにより、日常生活へ支障が出る場合に検討されます。
めまいやふらつきがある
脈が遅くなると、脳へ十分な血流が届きにくくなり、めまいや立ちくらみが起こることがあります。高齢者の場合は、ふらつきから転倒につながることもあるため注意が必要です。
息切れや強い疲れやすさがある
以前より歩ける距離が短くなった、少し動いただけで休みたくなる、階段や坂道で息切れしやすいといった変化も、心臓の働きと関係している場合があります。
もちろん、息切れや疲れやすさの原因はさまざまです。気になる症状が続くときは、医療機関で相談することが大切です。
失神や意識が遠のくことがある
失神や意識が遠のく症状は、転倒やけがにつながるおそれがあります。短時間で回復したとしても、原因が心臓のリズムに関係していることもあるため、早めに受診を検討しましょう。
高齢者では症状に気づきにくいことがある
高齢者では、息切れや疲れやすさを年齢のせいだと思い、受診が遅れることがあります。家族は、歩く速度が遅くなった、外出を嫌がるようになった、顔色が悪い日が増えたなどの変化にも目を向けるとよいでしょう。
ペースメーカー治療の基本的な流れ
治療の必要性は、症状や検査結果をもとに医師が判断し、植込み後も定期的に機器の状態を確認します。
検査で不整脈の状態を確認する
心電図やホルター心電図などで、脈の状態を確認します。いつ症状が出るのか、どのような場面でふらつくのか、失神があったかなども判断材料になります。
受診時には、症状が出た時間帯、動作、持続時間、転倒の有無をメモしておくと伝えやすいでしょう。
植込み手術を受ける
ペースメーカーは、胸の皮膚の下に本体を植え込み、リードを通して心臓へ電気刺激を伝える仕組みです。手術や入院期間、術後の過ごし方は状態によって異なるため、主治医の説明を確認しましょう。
退院後は定期的に機器の状態を確認する
退院後は、医療機関でペースメーカーの作動状況や電池残量などを確認します。通院間隔は人によって異なるため、予定を家族も把握しておくと安心です。
異変があるときは早めに受診する
めまい、失神、息切れの悪化、動悸、植込み部の腫れや痛みなどがある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。急な体調変化があるときは、ためらわず救急相談や受診を検討することが大切です。
ペースメーカーを入れた後の日常生活で注意すること
多くの日常生活は続けられますが、強い磁気を発する機器や医療機関での申告には注意が必要です。
スマートフォンや磁石を胸元に近づけすぎない
スマートフォン、ワイヤレスイヤホン、磁石付きケース、磁石付きの健康器具などは、植込み部に密着させないよう注意します。スマートフォンを胸ポケットに入れる、胸元に長時間当てるといった使い方は避けましょう。
携帯電話回線を使用する機器は、ペースメーカー本体の位置から一定の距離を保つよう案内されることがあります。製品や機種によって注意点が異なるため、取扱説明書やペースメーカー手帳、主治医の指示を確認することが大切です。
検査や治療の前にはペースメーカー手帳を提示する
MRI、手術、電気メス、一部のリハビリ機器などは、ペースメーカーへの影響を確認する必要があります。受診時や検査前には、ペースメーカーを入れていることを必ず伝え、手帳を提示しましょう。
MRIは、ペースメーカーの種類や施設の体制によって対応が異なります。検査を受ける前に、主治医や検査を行う医療機関へ確認してください。
家電や外出先の機器は近づきすぎに注意する
IH調理器、盗難防止ゲート、金属探知器、電動工具などは、距離や使い方に注意が必要な場合があります。盗難防止ゲートでは、立ち止まったり寄りかかったりせず、通常の歩行で通過しましょう。
日常的に使う機器がある場合は、医療機関で確認しておくと安心です。
運動や入浴は体調に合わせて再開する
植込み直後は、腕の動かし方や入浴に制限が出ることがあります。自己判断で再開せず、退院時の説明や主治医の指示に従いましょう。
介護が必要な方のペースメーカー生活で家族が気をつけたいこと
介護では、ペースメーカーそのものだけでなく、ふらつきや息切れ、転倒リスク、通院管理にも目を向けることが大切です。
転倒しやすい場面を確認する
起床時、トイレへの移動、入浴前後、夜間の歩行は、ふらつきやすい場面です。特に夜間は足元が見えにくく、眠気もあるため、転倒のリスクが高まります。
息切れや疲れやすさを見過ごさない
以前より歩けない、休む回数が増えた、外出を避けるようになったなどの変化があれば、受診時に伝えましょう。日々の様子を家族が記録しておくと、医師に説明しやすくなります。
服薬や通院予定を家族も把握する
ペースメーカーの確認だけでなく、心臓病や高血圧などの薬、通院予定、緊急連絡先も整理しておくと安心です。本人だけに任せず、家族が一緒に確認できる状態にしておきましょう。
本人ができる動作を残しながら支える
すべてを介助すると、本人の活動量が下がってしまうことがあります。安全を確保しながら、立ち上がる、歩く、座るなど、できる範囲の動作は続けられるよう見守ることも大切です。
ペースメーカーを入れた方の住環境で見直したいポイント
ふらつきや息切れがある方は、移動、立ち上がり、入浴の負担を減らせる住環境を考えましょう。
寝室からトイレまでの通路を確認する
夜間にトイレへ行くことが多い場合は、寝室からトイレまでの通路を確認します。床の荷物、めくれたマット、暗い廊下、段差は転倒につながりやすいポイントです。
立ち上がりやすい場所を作る
ベッド横、椅子、トイレ、玄関など、立ち座りが多い場所には、つかまれる場所があると安心です。本人が手で支えながら動けると、介助者が力で支える場面も減らしやすくなります。
入浴中の疲労と転倒に注意する
浴室は滑りやすく、体力も使います。立ったまま体を洗うことがつらい場合は、座って洗える環境を作ると、疲労や転倒のリスクを抑えやすくなるでしょう。
外出時は休憩しやすい移動手段を考える
通院や買い物で息切れしやすい場合は、歩く距離や休憩場所を事前に確認します。長距離の移動が負担になる場合は、車いすの利用も選択肢になります。
ヤマシタすぐきたで相談できる生活を支える福祉用具
ペースメーカーを入れた方でふらつきや体力低下がある場合は、転倒予防や移動負担の軽減に役立つ福祉用具を相談できます。
歩行器で室内移動や立ち上がりを支える
歩行時のふらつきがある方や、ベッド・トイレまわりで支えが必要な方には、歩行器が役立つ場合があります。介護保険レンタルの対象となる歩行器は、身体状況や住まいに合わせて選びやすい点が特徴です。
セーフティーアーム
セーフティーアームは、コの字型とハの字型に握り手の角度を切り替えられる固定型歩行器です。室内での歩行補助や、トイレ・ベッドまわりでの立ち上がり補助に使いやすいでしょう。
| サイズ | 幅61.5×奥行45×高さ70~80cm |
|---|---|
| 折りたたみ時 | 幅56×奥行10×高さ71.5cm |
| グリップ内幅 | 43cm |
| 重量 | 2.7kg |
| 価格(非課税) | ・介護保険利用時 負担額:230円/月 ・介護保険を利用しないレンタル:2,300円/月 ・販売価格:20,500円 |
車いすで通院や外出時の負担を減らす
長い距離を歩くと息切れしやすい方や、通院時に休憩が必要な方には、介助用車いすが選択肢になります。本人が無理に歩き続けるより、体調に合わせて座って移動できる環境を作ることが大切です。
軽量介助車いす Cパッケージ
軽量介助車いす Cパッケージは、軽量タイプの介助用車いすです。車への積み降ろしや外出時の持ち運びに配慮されており、通院や買い物などの移動負担を減らしたい場合に検討できます。
| サイズ | 幅54×長さ97×高さ92cm |
|---|---|
| 折畳サイズ | 幅28×長さ87×高さ69cm |
| 座幅 | 40cm |
| 座面高 | 44cm |
| 車輪サイズ | 前輪:6cm/後輪:14cm |
| 重量 | 8.7kg |
| 価格(非課税) | ・介護保険利用時 負担額:620円/月 ・介護保険を利用しないレンタル:6,200円/月 ・販売価格:151,800円 |
シャワーチェアで入浴中の疲労と転倒を防ぐ
入浴中に立っている時間が長いと、疲れやふらつきにつながることがあります。座って体を洗える環境を作ることで、本人の負担を減らし、介助者も見守りやすくなります。
シャワーチェア[ユクリア] 腰当付おりたたみN コンパクト
シャワーチェア[ユクリア] 腰当付おりたたみN コンパクトは、腰あて付きで座位を保ちやすいシャワーチェアです。コンパクトなスツールタイプで、折りたたみ時も自立するため、浴室内で収納しやすい点も特徴です。
| サイズ | 幅40.5×長さ40~46.5×高さ47~57cm |
|---|---|
| 折りたたみサイズ | 幅36×長さ30×高さ47~57cm |
| 重量 | 2.8kg |
| カラー | オレンジ・ブルー・モカブラウン |
| 価格(税込) | ・介護保険利用時 負担額:2,673円 ・自費購入:26,730円 |
介護保険レンタルを利用する流れ
福祉用具は、本人の体調や住環境に合わせて、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談して選びます。
まずは困っている動作を整理する
歩行、立ち上がり、入浴、通院、夜間トイレなど、どの場面で不安があるかを家族で整理します。ふらつきが出やすい時間帯や、息切れしやすい動作も確認しておくとよいでしょう。
ケアマネジャーに相談する
要介護認定を受けている場合は、ケアマネジャーに症状や生活上の困りごとを伝えます。介護保険で利用できる福祉用具は種目が決まっているため、本人の状態に合うものを相談しましょう。
福祉用具専門相談員が住環境を確認する
福祉用具専門相談員は、通路幅、段差、浴室の広さ、ベッドやトイレの位置などを確認し、使いやすい福祉用具を提案します。体格や握力、介助者の状況も選定のポイントです。
利用後も体調や介助量に合わせて見直す
ふらつきが増えた、外出が難しくなった、入浴介助が必要になったなど、状態が変わることがあります。福祉用具は使い始めて終わりではなく、体調や生活に合わせて見直すことが大切です。
ペースメーカーについて家族が知っておきたい確認事項
介護する家族は、医療判断に踏み込みすぎず、日常の変化を記録して医療職へ伝える役割を意識しましょう。
ペースメーカー手帳の保管場所
受診時や救急時に提示できるよう、ペースメーカー手帳の保管場所を本人と家族で共有しておきます。外出時に携帯する方法も確認しておくと安心です。
緊急時の連絡先
主治医、かかりつけ医、通院先、救急時に伝える情報をまとめておきましょう。家族の誰が連絡するかも決めておくと、急な体調変化のときに対応しやすくなります。
日常の変化をメモしておく
息切れ、めまい、ふらつき、転倒、食欲低下、活動量の変化などは、受診時に伝える大切な情報です。小さな変化でも、続いている場合は記録しておきましょう。
まとめ
ペースメーカーとは、脈が遅くなるタイプの不整脈などで、電気刺激により心臓のリズムを補助する医療機器です。植込み後は多くの日常生活を続けられることもありますが、強い磁気を発する機器、医療検査、体調変化には注意が必要です。
介護が必要な方では、ふらつきや息切れ、転倒リスクにも目を向けることが大切です。歩行器、車いす、シャワーチェアなどの福祉用具を活用し、歩行・通院・入浴の負担を減らせる住環境を考えましょう。気になる変化がある場合は、主治医やケアマネジャー、福祉用具専門相談員に相談してください。






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