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腰痛の原因とは?介護で腰が痛くなる理由と負担を減らす方法
腰痛は、筋肉や関節への負担、加齢による変化、同じ姿勢の継続などで起こります。介護では起き上がりや移乗、排泄介助で腰に負担がかかりやすいため、介助方法や福祉用具の見直しが大切です。
腰痛の主な原因
腰痛は、ひとつの原因だけで起こるとは限りません。筋肉や関節への負担、加齢による体の変化、生活習慣などが重なって痛みにつながることがあります。
筋肉や関節への負担
重い物を持ち上げる、中腰の姿勢が続く、急に体をひねるといった動作は、腰まわりの筋肉や関節に負担をかけます。
介護の場面では、本人を支えようとして前かがみになったり、腕だけで引き上げたりすることがあります。このような動作が繰り返されると、腰に痛みが出やすくなるでしょう。
加齢による体の変化
年齢を重ねると、筋力が低下したり、関節の動きが硬くなったりします。姿勢が前かがみになりやすくなることで、腰に負担がかかることもあります。
高齢者の場合は、痛みをかばって動かなくなることで、さらに筋力が落ちることもあります。痛みが続く場合は、無理をせず早めに相談しましょう。
運動不足や同じ姿勢の継続
座りっぱなしや寝ている時間が長い生活では、腰まわりの筋肉がこわばりやすくなります。活動量が減ると、立ち上がりや歩行時にも負担を感じやすくなるでしょう。
介護をする家族も、長時間同じ姿勢で見守りや介助を続けると、腰に疲れがたまりやすくなります。
病気やけがが関係する腰痛
強い痛みがある、足にしびれがある、発熱を伴う、転倒後から痛みが続くといった場合は注意が必要です。
単なる腰の疲れと思っていても、けがや病気が関係していることがあります。気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関に相談しましょう。
介護で腰痛が起こりやすい理由
介護では、起き上がりや移乗、排泄、入浴など、腰に負担がかかる動作が多くあります。本人だけでなく、介護する家族も腰痛になりやすい点に注意が必要です。
起き上がり介助で腰に負担がかかる
ベッドや布団から体を起こすとき、介助者が腰だけで支えようとすると痛めやすくなります。
とくに布団から起き上がる場合は姿勢が低くなりやすく、中腰のまま力を入れる場面が増えます。寝具の高さや起き上がり方を見直すことで、負担を減らしやすくなります。
移乗介助で抱え上げてしまう
ベッドから車いす、車いすからトイレへ移るときに、介助者が本人を抱え上げてしまうことがあります。
力任せの介助は、腰を痛める大きな原因になります。本人の力を使える部分は活かし、必要に応じて移乗用具を使うことも大切です。
排泄介助で中腰姿勢が続く
トイレでの立ち座り、衣類の上げ下げ、夜間の付き添いなどは、中腰姿勢になりやすい介助です。
短時間でも毎日続くと、腰への負担は大きくなります。トイレまわりの手すりや、立ち上がりやすい環境を整えることで、介助者の負担も軽くなります。
入浴介助で無理な姿勢になりやすい
浴室は狭く、床が濡れているため、介助者が無理な姿勢で支える場面が起こりやすい場所です。
本人の転倒を防ごうとして、とっさに腰へ力が入ることもあります。シャワーチェアや手すりを活用し、座って洗える環境を作ると安心です。
高齢者の腰痛で注意したいサイン
高齢者の腰痛は、筋肉疲労だけでなく、転倒や神経症状が関係することもあります。いつもと違う痛みがある場合は、早めの確認が必要です。
転倒後に腰の痛みが続く
転倒や尻もちのあとに腰の痛みが続く場合は、無理に動かさないようにしましょう。
高齢者は骨が弱くなっていることもあり、軽く転んだだけでもけがにつながることがあります。痛みが強い、動きづらいといった場合は、医療機関に相談してください。
足のしびれや力の入りにくさがある
腰の痛みに加えて、足のしびれや力の入りにくさがある場合は、神経が関係していることもあります。
歩きにくさやふらつきがあると、転倒のリスクも高くなります。介助だけで様子を見るのではなく、早めに専門家へ相談するとよいでしょう。
安静にしていても痛みが強い
横になっていても強い痛みが続く、夜間に痛みで眠れないといった場合も注意が必要です。
普段の腰痛と違うと感じたら、無理なストレッチや介助は避けましょう。痛みの状態をメモしておくと、相談時に伝えやすくなります。
腰痛を防ぐ介助の基本
介助者の腰を守るには、力だけで支えるのではなく、姿勢や立ち位置を見直すことが大切です。小さな工夫でも、毎日の負担は変わります。
本人に近づいて介助する
介助するときは、腕だけを伸ばして支えるのではなく、本人に近づいて体全体で支えましょう。
距離が遠いまま引っ張ると、腰に大きな力がかかります。本人の体に近づき、足をしっかり床につけて介助すると、姿勢が安定しやすくなります。
中腰の時間を短くする
腰を曲げたままの姿勢は、短時間でも負担が大きくなります。ベッドの高さを調整したり、椅子を使ったりして、中腰の時間を減らしましょう。
介護ベッドを使うと、本人の起き上がりを助けるだけでなく、介助者がかがむ時間も少なくできます。
ひねらず足を動かす
体をひねったまま本人を支えると、腰を痛めやすくなります。向きを変えるときは、腰だけを回すのではなく、足を動かして体ごと向きを変えましょう。
移乗介助やトイレ介助では、車いすや手すりの位置を先に確認しておくことも大切です。
一人で抱え込まない
介助量が増えてきたと感じたら、家族だけで抱え込まないようにしましょう。
起き上がりや移乗が大変になった、夜間の介助で眠れない、腰痛が続くといった場合は、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談してください。
腰への負担を減らす住環境の見直し
介護のしやすさは、本人の状態だけでなく、ベッド・トイレ・浴室・通路などの環境でも変わります。腰への負担が大きい場所から見直しましょう。
ベッドや布団の高さを見直す
低すぎる布団やベッドは、起き上がりや介助時に腰へ負担がかかります。
本人が立ち上がりやすい高さか、介助者がかがみすぎずに支えられる高さかを確認しましょう。介護ベッドで高さを調整できると、介助場面に合わせやすくなります。
つかまる場所を作る
本人が自分の力で立ち上がるには、手すりなどのつかまる場所が必要です。
ベッド脇や布団の横に手すりがあると、起き上がりから立ち上がりまでの動作を支えやすくなります。介助者が体を持ち上げる負担も軽くなるでしょう。
移乗しやすいスペースを確保する
ベッド横やトイレ前に物が多いと、介助者が無理な姿勢で支えることになります。
車いすを近づけるスペース、介助者が立つスペース、手すりをつかむ位置を確認し、必要な範囲だけでも片付けておきましょう。
夜間の移動距離を短くする
夜間のトイレ移動は、本人も介助者も負担が大きくなります。寝ぼけてふらついたり、暗い中で足元が見えにくかったりするため、転倒にも注意が必要です。
ベッドまわりの照明や手すりの位置を確認し、必要に応じてポータブルトイレなども検討しましょう。
ヤマシタすぐきたで相談できる腰痛対策に役立つ福祉用具
介護中の腰への負担を減らすには、寝起き・立ち上がり・移乗を支える福祉用具の活用が有効です。ここでは、ヤマシタすぐきたで相談できる福祉用具を紹介します。
介護ベッドで起き上がり介助の負担を減らす
介護ベッドは、背上げや高さ調整によって、本人の起き上がりや立ち上がりを支えます。介助者が中腰になる時間を短くしやすい点もメリットです。
クオラONE 2モーター 91cm幅 レギュラー/ミニ
クオラONE 2モーターは、背上げ時の体のずれに配慮した介護ベッドです。背単独と背膝連動の切り替えができ、寝起きや介助動作を支えます。
| サイズ | 幅99.9×長さ190.7/209.6×高さ65〜100cm |
|---|---|
| 高さ | 25〜60cm |
| 背上げ角度 | 0〜75度 |
| 膝上げ角度 | 0〜12度 |
| 重量 | 86.5kg |
| 価格(非課税) | ・介護保険利用時 負担額:610円/月 ・介護保険を利用しないレンタル:6,100円/月 ・販売価格:320,000円 |
手すりで立ち上がりを支える
ベッドや布団の横に手すりを置くと、本人がつかまりながら立ち上がりやすくなります。介助者が体を引き上げる場面を減らしやすいでしょう。
ルーツ サイドタイプ
ルーツ サイドタイプは、ベッドや布団の横に置いて使える手すりです。差し込むだけで使用でき、立ち上がりや立った姿勢の保持を支えます。
| サイズ | ベース:幅50×長さ105cm 手すり:幅33×高さ70〜80cm(3段階) |
|---|---|
| 重量 | 21.6kg |
| 設置可能箇所 | 室内 |
| 価格(税込) | ・介護保険利用時 負担額:224円/月 ・介護保険を利用しないレンタル:2,240円/月 ・販売価格:67,518円 |
移乗用具で抱え上げの負担を減らす
ベッドと車いすの間を移るとき、本人を抱え上げる介助は腰への負担が大きくなります。移乗用具を使うと、滑らせる動作で移りやすくなり、介助者の負担も減らせます。
イージーグライド M
イージーグライド Mは、座ったままベッドと車いすの間を移乗しやすくする移乗ボードです。両端が折れ曲がる形状で、移乗時に体を保護しやすい点も特徴です。
| サイズ | 幅33×長さ60×厚さ0.5cm |
|---|---|
| 重量 | 900g |
| 価格(税込) | ・介護保険利用時 負担額:136円/月 ・介護保険を利用しないレンタル:1,360円/月 ・販売価格:33,000円 |
フレックスボード
フレックスボードは、寝た状態のままベッドから車いすなどへ移乗しやすくする用具です。体を大きく持ち上げる介助が難しい場合に検討できます。
| サイズ | 長さ110×幅50cm |
|---|---|
| 重量 | 1.6kg |
| 最大使用者体重 | 160kg |
| 価格(税込) | ・介護保険利用時 負担額:310円/月 ・介護保険を利用しないレンタル:3,100円/月 ・販売価格:74,800円 |
介護保険レンタルを利用する流れ
福祉用具は、要介護認定を受けたうえで、ケアマネジャーや福祉用具専門相談員に相談して選びます。困っている動作を具体的に伝えることが大切です。
まずはケアマネジャーに相談する
腰痛がある、起き上がり介助がつらい、移乗が大変になったなど、困っている場面をケアマネジャーに伝えましょう。
本人の状態や家族の介助負担に合わせて、必要なサービスや福祉用具を検討できます。
福祉用具専門相談員が住環境を確認する
福祉用具専門相談員は、ベッドの高さ、通路幅、トイレや浴室の位置などを確認します。
同じ福祉用具でも、家の広さや本人の動き方によって使いやすさは変わります。実際の住環境を見てもらうことで、合う用具を選びやすくなります。
レンタル後も状態に合わせて見直す
身体状況や介助量が変わった場合は、福祉用具の変更や位置調整が必要になることがあります。
レンタル品は定期点検もレンタル料金に含まれます。使いにくさや不具合があれば、早めに相談しましょう。
腰痛を悪化させないために日常で気をつけること
腰痛を防ぐには、日々の介助で無理な姿勢を続けないことが大切です。痛みが強いときは、無理に介助を続けないようにしましょう。
痛みが強いときは無理に介助しない
腰に強い痛みがある状態で、抱え上げや移乗介助を続けると、さらに悪化することがあります。
「少し休めば大丈夫」と我慢せず、家族やケアマネジャーに相談しましょう。介助方法や福祉用具を見直すことで、負担を減らせる場合があります。
介助の前に周囲を確認する
介助を始める前に、車いすの位置、手すりの場所、足元の障害物を確認しましょう。
物が多い場所で無理に支えると、介助者も本人も転倒しやすくなります。介助する前に、必要なスペースを作っておくことが大切です。
本人の力を活かして介助する
すべてを介助者が支えるのではなく、本人ができる範囲で動いてもらうことも大切です。
手すりにつかまる、足を床につける、声かけに合わせて立ち上がるなど、本人の動きを活かすことで、介助者の腰への負担も減らせます。
まとめ
腰痛の原因には、筋肉や関節への負担、加齢による体の変化、運動不足、病気やけがなどがあります。介護では、起き上がり・移乗・排泄・入浴の場面で腰に負担がかかりやすいため、無理な姿勢を避けることが大切です。
介助がつらいと感じたら、ベッドの高さや手すりの位置、移乗用具の活用など、住環境を見直しましょう。早めにケアマネジャーや福祉用具専門相談員へ相談することで、本人にも家族にも負担の少ない介護につながります。







