【事例No.034】
床からの立ち座りがふらついて心配
- 疾病: その他、認知症
- 課題: 屋内歩行、転倒、起居動作
本人の情報
- 性別:男
- 年齢:84
- 介護度:要介護3
家族の状況および居住環境
- 住居:一戸建て
- 家族構成:家族同居
- 主介助者:長男の嫁
- 介護量:一部介助
解決策
慣れている「床に座る生活」をベースに、ベッドや手すりを提案します
認知症により、慣れた環境の変化に対して抵抗を感じている状況でした。
ADL的には床からの起立動作は不安定であり、一定の床高の確保は必用でしたが、認知症による環境変化が障壁となっていましたので、布団使用時と比較して違和感が無いように、超低床タイプのベッドを導入し、環境変化への適応を図りました。
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導入福祉用具1
- 品目
- 特殊寝台(付属品含む)
- メーカー名
- プラッツ
- 機種名
- ラフィオ ポジショニングベッド 3モーター
- 商品詳細
- 選定理由
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慣れている布団での生活に近づけるように15㎝まで下がる低床ベッドを選定しました。
下肢に浮腫みがみられるため、3モーターベッドの脚上げ機能により浮腫みの解消を図り、歩行支援に繋げています。
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導入福祉用具2
- 品目
- 手すり
- メーカー名
- モルテン
- 機種名
- ルーツセンタータイプ
- 商品詳細
- 選定理由
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日中はソファのある居間で過ごしているが、ソファには座らずソファを背もたれにして床に座って過ごされています。
その生活スタイルを維持するために、立ち上がり補助としてソファ横に手すりを提案しました。
手すりを支えにして、床からの立ち上がりも安定して行うことが出来ます。
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導入福祉用具3
- 品目
- 歩行器
- メーカー名
- イーストアイ
- 機種名
- セーフティーアームウォーカーⅯタイプ
- 商品詳細
- 選定理由
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居間からトイレまで行く距離が長く手すりなどもないため、ふらつきや足のむくみで転倒の心配があります。
トイレまでの移動で時間がかかりトイレの失敗も見られるため、歩行補助として歩行器の利用を提案。
廊下に曲がり角があるため小回りが利くタイプで、歩行時の姿勢を良く保てるように体格に合ったサイズを選定しました。