【事例No.024】
仙骨部の褥瘡に配慮した福祉用具選定
- 疾病: その他、褥瘡
- 課題: その他、食事、起居動作、外出
本人の情報
- 性別:男
- 年齢:90
- 介護度:要介護4
家族の状況および居住環境
- 住居:一戸建て
- 家族構成:家族同居
- 主介助者:長女
- 介護量:全介助
解決策
褥瘡対策を軸とした福祉用具のトータルコーディネート
相談時は仙骨部の褥瘡が確認されたため、褥瘡の進行防止を考慮する必用がありました。
ベッド上での臥位時間が長く、オムツも使用しているため、体圧分散に加え、湿気管理も褥瘡対策に必要な要素となりました。
ベッド全体の角度調整機能、エアマットの湿気を取り除く喚起機能を有した機種など、褥瘡ケアに重点を置きました。
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導入福祉用具1
- 品目
- 特殊寝台(付属品含む)
- メーカー名
- パラマウントベッド
- 機種名
- 楽匠プラス Hタイプ 3モーション
- 商品詳細
- 選定理由
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ベッド最大高さ64.5cmまで調節でき、オムツ交換の際等介助者への負担も軽減することが出来ます。
また、仙骨部に褥瘡がみられるため、傾斜機能がついた起き上がり機能で仙骨部にかかっていた圧力をお尻と太ももに分散することが出来ます。ベッド上での飲食も楽な姿勢で摂ることが可能です。
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導入福祉用具2
- 品目
- 床ずれ防止用具
- メーカー名
- モルテン
- 機種名
- ステージア
- 商品詳細
- 選定理由
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褥瘡対策の為、体圧分散機能に加え、マット無いの湿気を取り除く喚起機能を有したエアマットレスを選定しました。
オムツの使用により、蒸れを要因とする褥瘡の進行が懸念されたため、喚起機能による湿気管理に対策を行ないました。
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導入福祉用具3
- 品目
- 車いす(付属品含む)
- メーカー名
- 松永製作所
- 機種名
- エコールチェア フィット
- 商品詳細
- 選定理由
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定期的な通院の際の移動手段として車いすを導入しました。
車いすへの移乗はベッドからのアプローチであったため、移乗動作がスムーズに行なえるよう、車いすの足台が開閉、取り外しが出来る車いすを選定することで、移乗時の落下リスクの回避と動作支援を図りました。
ずっこけ座りによる仙骨部の褥瘡悪化を防止するため、背張りベルトによる骨盤の安定、肘掛高さ調整による体幹の保持により座位姿勢の安定を図り、ずっこけ座りを防止しました。
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導入福祉用具4
- 品目
- 車いす(付属品含む)
- メーカー名
- ケープ
- 機種名
- デュオジェルクッション
- 商品詳細
- 選定理由
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通院の際に車椅子での長時間の座位姿勢をとることから、体圧分散、姿勢保持に対応した高機能クッションを選定しました。
仙骨座りの尾骨部を流動ジェルが吸収し、圧を和らげます。仙骨部の骨突出が見られる方に適しております。