【事例No.020】
在宅復帰に向けて環境を整えたい
- 疾病: 高血圧、脳血管障害
- 課題: 排泄、起居動作、外出、転倒
本人の情報
- 性別:男
- 年齢:84
- 介護度:要介護3
家族の状況および居住環境
- 住居:一戸建て
- 家族構成:家族同居
- 主介助者:妻, 長男
- 介護量:一部介助
解決策
ご本人、家族のライフスタイルに合わせた福祉用具のご提案。
脳梗塞の後遺症により、軽度の半身麻痺がある状況でした。
退院後はベッド上の生活時間が長くなることが想定されましたが、リハビリによるADL改善も見込まれる状況であったため、短期的な療養の視点と、ADL向上の双方の可能性を考慮し、初期の福祉用具を導入しました。退院後の時間とADL状況の経過に合わせ、適宜福祉用具の見直しが必要なケースでした。
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導入福祉用具1
- 品目
- 特殊寝台(付属品含む)
- メーカー名
- パラマウントベッド
- 機種名
- 楽匠プラス Hタイプ 3モーション
- 商品詳細
- 選定理由
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退院後、リハビリを行ったことで軽介助で室内歩行は出来るぐらいになるとのことでしたが、一日起きているとまだ疲れが出てしまうため、当面はベッドでの時間も長くなることを想定し、ベッド上での姿勢変換の自由度が高い機種を選定しました。
ベッド全体の傾斜角度が電動機能で調整できるため、より楽なポジション設定が可能です。
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導入福祉用具2
- 品目
- 車いす(付属品含む)
- メーカー名
- 松永製作所
- 機種名
- エコールチェアフィット 自走式
- 商品詳細
- 選定理由
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体調によって歩行移動は可能な状態でしたが、主な屋内外での移動手段として車いすを導入。
脳梗塞による半身麻痺のため、車いす上での座位姿勢の崩れが想定されるため、各部調整機能により体幹の傾き、に滑り座りなどを修正し、安定した座位の確保を図りました。
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導入福祉用具3
- 品目
- 歩行器
- メーカー名
- ナブテスコ
- 機種名
- コンパルリハモ
- 商品詳細
- 選定理由
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訪問リハビリによる屋外での歩行練習を目的として歩行器を導入。
比較的に軽度ではありますが半身麻痺があるため、胸の高さで体重を支えられる前腕支持型歩行器を選定。
屋外では傾斜箇所により歩行スピードの上昇や、左右へのふらつきが想定されるため、急加速時に自動的にブレーキが掛かる抑速機能により転倒防止を図ります。
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導入福祉用具4
- 品目
- 手すり
- メーカー名
- 矢崎化工
- 機種名
- あがりかまち用たちあっぷ 両手すり(ステップ台付)
- 商品詳細
- 選定理由
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屋外での歩行練習やデイサービスなど、外出時は玄関の上がり框を昇降動作により移動を行うためを、転倒防止を目的として手すりを設置しました。
半身麻痺のため、昇る時、降りる時の両方で健側で手すりが使えるよう、左右に手すりが設置出来るタイプを選定しました。