【事例No.018】
自宅内で家族の助けなく、少しでも自立した生活を過ごしたい
- 疾病: 骨粗鬆症、大腿骨頸部骨折
- 課題: 排泄、起居動作、屋内歩行、外出、転倒
本人の情報
- 性別:女
- 年齢:84
- 介護度:要介護3
家族の状況および居住環境
- 住居:一戸建て
- 家族構成:家族同居
- 主介助者:長男
- 介護量:一部介助
解決策
自立した室内移動を可能にする、小回りが利く車いすが有効
大腿骨頸部骨折により、股関節の関節稼動域制限があり自立歩行が困難な状況でした。
また骨粗鬆症により、在宅生活において転倒防止を図る必要性がありました。
歩行支援用具や住宅改修による歩行補助は、常に転倒のリスクを伴うため、主な移動手段は車いすを活用し、安全な在宅生活の継続を図りました。
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導入福祉用具1
- 品目
- 車いす(付属品含む)
- メーカー名
- 松永製作所
- 機種名
- ネクストコア くるり
- 商品詳細
- 選定理由
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寝室からのリビング、トイレ、浴室など生活動線の廊下が狭く、曲がり角が多いため、小回りが利き、室内移動をしやすくした6輪型の車いすで、ご自分での自走を可能にした自走式車いすを選定。
6輪型は、後輪の車軸が前よりとなっていますので、より軽く操作することができ、小回り性能も優れているため、狭小スペースでの使用に適した車いすです。
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導入福祉用具2
- 品目
- 特殊寝台(付属品含む)
- メーカー名
- パラマウントベッド
- 機種名
- 楽匠プラス Hタイプ 3モーション
- 商品詳細
- 選定理由
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股関節の関節可動域に制限があり、車いすからベッドへの移乗動作時に、足をベッドに上げることが負担となっていました。
少ない足の上げ幅でベッドに移乗が行なえるように、ベッド全体の傾斜角度を調整し、足側を大きく下げる事が出来るベッドを選定しました。
足側が大きく下がることで、車いすからの移乗が楽に行なえるようになり、結果的に離床生活の支援にも繋がっています。